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November 18, 2008

1199キーワードで模型航空を考える②

1199キーワードで模型航空を考える②:趣味際人

(承前)
模型の世界では、「飛び物」一般をまとめて扱うことが少なくないのに、それに対応する「模型航空機」と言う呼称がなじまれていないため、代表例・多数派の模型「飛行機」で代用されることが多いのです。紙飛行機、折り紙飛行機も、厳密に言えば「~グライダー」なのですが、通称では「~飛行機」なのです。

ちなみに、70年近く以前の昭和15年頃(大戦直前)に木村秀政先生が名著「模型飛行機読本」(今でも充分に役に立ちます)を発行されたのですが、そのタイトルについて序で次のように書かれています。
「この本には、飛行機のことも滑空機のことも書いてあるから、正しくは「模型航空機」読本と名付くべきかも知れない。それを「模型飛行機」の字に代えたのは、説明の内容が、飛行機を主とし滑空機を従としていることにも因るが、この方が多年呼びなれていて親しみやすい用語であることも、一つの理由になっている。」

以降、現在までに一般の人が飛行機に乗る機会は数桁増えているはずですが、厳密なコトバの使い分けについては余り変わっていないようで、模型界では飛ぶものはなんでも「飛行機」と言う傾向が強いようです。
実は、ウィキペディアを見ると、「模型航空機」の項目は無く、「模型飛行機」の項目にグライダーもヘリコプターもまとめて収録されています。
英語版を見ると項目名は「aircraft 」で、それを「模型飛行機」と訳していますから、誤訳といえないこともありません。しかしながら、上記のような環境を考えると、一般の人たちが飛ぶ模型全般の情報を検索する場合、キーワードは「模型飛行機」になることが多いと考えられ、あえてそういう項目名にするのも一法とは思います。

このような意味の「模型飛行機」を広義のものとすれば、グライダーやヘリコプターと区分された本来の模型飛行機(前述の飛行機の飛び方をするもの)は狭義のものになります。
広義と狭義、通称と学問的に正確な呼称との交通整理は、どこかで行う必要がありそうです。
細かいコトバ使いにこだわるのは、後述する模型飛行機・模型航空機の模型性の変化、希薄化に絡まるからです。

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